不眠症と食べ物(3)
良い睡眠をとるためには、
バランスの良い食事をとる必要があることはすでに述べています。
最近の生活習慣病のニュース等から、
肉や甘いものをなるべくとらないようにするのが常識と考えられていて、
健康を維持するためにも肉や甘いものを控える人が多くなっています。
野菜、果物をとるべきとする健康書なども多く出回っていますが、
好き嫌いは別として、肉や甘いものはをとることが、
本当に体に悪いのかを考えてみる必要があります。

不眠の原因となる、
うつ病や全般不安神経症、
強迫神経症、
パニック障害を防ぐ栄養源について
考えてみましょう。
不安神経症の中で、
心配性にあたる
全般不安神経症には、
ベンゾジアゼピン系の
抗不安剤が効果的ですが、
強迫神経症やパニック神経症には、
セロトニンを増やすSSRIが効果があり、
うつ病にも脳内のセロトニンを
増やす薬を使います。
セロトニンは
不安やうつな感情を抑えて、
気分を安定させる働きがあります。
ノンレム睡眠の時に、セロトニン神経が活動していますが、
量が少ないと活動が妨げられ、
脳は深い眠りをとることができません。
セロトニンは、トリプトファンというアミノ酸が脳内に取り込まれて作られます。
SSRIはセロトニンを有効利用することには役立ちますが、
セロトニンを増やすことはできません。
セロトニンを増やすには、トリプトファンを摂取する必要があります。
このトリプトファンは必須アミノ酸ですが、
私たちの体の中では作ることができません。
食べ物によってのみ摂取可能なのです。
しかも、トリプトファンは、肉や牛乳などに多く含まれ、
野菜や果物にはあまり含まれていません。
牛乳や肉を食べないと血中のトリプトファンの量が低下してしまいます。
脳内のセロトニンの量は、
常にトリプトファンの供給がないと一定量を維持できなくなります。
しかも、トリプトファンが血液から脳に入る時にはインスリンが必要です。
つまりブドウ糖によるインスリンの増加が必要になります。
ブドウ糖は砂糖をとることによって簡単に血中に入ります。
食後にデザートを食べ、砂糖入りのコーヒーを飲むことが
理にかなっていることが分かります。
強いストレスや不満があった時、イライラした時などにその解消のため、
甘いものを食べる人がいますが、
血中のブドウ糖を増やして、
少なくなったトリプトファンを脳内に入れて
気持ちを変えようとする行為を、
無意識にやっているといえます。
不眠症と食べ物(2)
良い睡眠をとるためには、バランスの良い食事を取ることが大切です。
生活習慣病を恐れて、肉や甘いものを取らないようにしている人が多くなっていますが、
野菜や果物だけでは、栄養のバランスが取れないこともあります。
不眠症と食べ物(1)
「快眠のためには何を食べたらいいのでしょうか?
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